日に日に、気温が下がってゆくのが肌感覚でわかる。ぴりっと頬を冷やす冬が近づく気配を、私はけして嫌いじゃない。寒くなれば寒くなるほど、気持ちに気合が入る。おそらく、冬を乗り越えるために。
こたつを出し、電気ひざかけを出し、ストーブを出し、衣替えもすませて、冬を迎える準備を万端にしておく。窓から見える山は、昨日の冷え込みでさっそく冠雪している。山の頂上の白が、ただ明るくまぶしい。
湯たんぽも使ってみたいな、と思いながらネット検索する。ついでに、かわいい湯たんぽの袋もほしくなる。昔ながらのものだけれど、現代でも使える湯たんぽは、体には優しそうだ。寒い晩、毛布だけではやりきれないときに、きっといい相棒になってくれるのだろう。
昨日スーパーで、久しぶりに「果物を買おう」と思った。ビタミンを、体が欲している。果物を買いたくなるときは、お財布に余裕があるというときよりも、皮をむく手間を惜しまない、心の余裕があるときだと思う。つやつやとした県内産の梨を、ごろごろといくつも買い、冷蔵庫にしまっておいたのだ。
おっかなびっくり、皮に包丁の刃を入れる。以前、家族のためにりんごをむいたときに、手がすべり、刃が指を傷つけて出血したときのことを、体が忘れないでいる。怖い、という気持ちは、何よりも体に染み付く。そろそろと、１つ、２つとむきおえ、けがをしないで最後まで梨をまるはだかにできたので、ほっとした。八割りにして、芯をとる。
口に入れると、みずみずしい果汁がぶわっと広がり、体へと染みていく。そう、この体が生き返る感じ。この感じは果物を食べたときにいちばん感じる。
食べ終えたら手を洗い、出してきたストーブの前に陣取る。去年から買ってある座椅子のリクライニングをちょうどよく傾け、図書館から借りてきた本を読む。ドイツの作家で、食べもの描写ばかり、個人的には気になってしまう。じりじりと、ストーブの前に投げ出した足からあたたまってゆく。
第一章を読み終えたところで、なにか飲みたくなった。冷蔵庫を漁り、ポッカレモンとはちみつを見つけ出すと、マグカップにそれらを入れ、お湯を注いではちみつレモンのホットを即席でつくる。読書に、温かい飲み物があれば、巣ごもりは完璧だ。第二章を読み終えたらココアかな。第三章のあとは、豆乳割りの紅茶かな。そんなことを思いめぐらしながら、私はまた、活字の世界にひたすら没頭していく。
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みなさんこんにちは、上田です！
少しずつ、このmedyも読者が増えていて嬉しいです(*^^*)
10/20の日記を書きたいと思います。
いつも、起きて何を食べたいか考えるのですが、昨日はあったかいおうどんでした。いつも生めんでもなく冷凍うどんでもなく、乾麺を準備していて（私はこれがいちばん好き）１人前だと夫は多くて食べないので（この小食野郎め……）1人前を二人で分けっこしてどんぶりに入れます。
めんつゆをあたため、うどんのどんぶりに注いで、冷凍してあるきざみネギと生卵をいれて完成。あの、きざみネギって、冷蔵庫だとすぐ古くなるじゃないですか。冷凍庫で保存するっていう裏技を知ってから、いつでもさっと出してきて使えるようになって、めちゃくちゃ便利なので、みなさんもよかったらやってみてください。
午後は、昨日の病院づかれがどっと出て、夫を見送ったあとは寝たり起きたりしてました。病院、遠いんだよなあ……
夜は、ふるさと納税でたくさんゲットした馬肉のハンバーグを焼いて、ほうれん草とコーンとベーコンのバター炒め（白ワインをどばっと入れたらちょっと酸っぱくなってしまった）、切り干し大根を油揚げと人参と煮ものにして、えのきと豆腐のお味噌汁。
お味噌汁の味噌は、これまたふるさと納税で得た富山県の舟橋村の味噌で、なんだか濃いめで美味しいのです。舟橋村って、知ってますか。
舟橋村の面積は3.47k㎡で、全国に約1,700余りある自治体の中でも最も小さい自治体です。富山平野のほぼ中央に位置し、豊かな自然と整備された田園、そして雄大な立山連峰を望む景観は、四季折々で美しい表情を見せてくれます。（舟橋村ホームページより）
私も行ったことがあるのですが、すごくのどかで、住みやすそうな雰囲気のある村です。なんでも、舟橋村にある小さな図書館に、ニホンカモシカが迷い込んだことがあり、図書館は全国ニュースにとりあげられ、有名になったそう。もちろんカモシカは捕らえられ、山に放たれたそうですが、この騒動が絵本にもなっているそう。タイトルは「カモシカとしょかん」……！
読んでみたいので、今度探してみようと思います。もう絶版だから、公立図書館とかにしかないと思うけど。
夜は、夫の準備する書類関係を少し手伝って、一緒に中古住宅のサイトを見て「この家いいー」「この家は嫌い」とか言いながら、寝落ちしました。（中古住宅、いつか買いたいので情報だけチェックしてるんです）
では、また！
※掲載写真は写真ACさんからお借りしております。
