外で飲むホットの飲み物が美味しくなる季節が、また来た。春よりも、真冬よりも、秋は紙コップで飲むコーヒーが一番味わい深いと思う。早朝に駅のカフェで、お昼に仕事の休憩をかねて、夕方にほっと一日の終わりをいつくしむように、コーヒーを求める。

着ているセーターは袖が長く、手の甲あたりまで来てしまうので、朝、高校へ行く娘に「萌え袖～」とからかわれる。萌え袖ってなに？　ととぼけてみたが、実は意味を知っていたりする。今日は仕事で繁華街に出たのを機に、カフェに寄ってコーヒーとサンドイッチを買い、落ち葉の転がる中央公園のベンチで一人ランチをした。

高い秋の空は、深い青に澄み渡っていて、遠くで鳥がぐるぐると旋回している。会社用のそっけない黒い靴でふみしめた枯れ葉が、かさこそと鳴る。お天気に恵まれた秋の一日は、どうしてか、特別感がある。仕事先でのささいないきちがいにしおれていた心も、またふくらんでいくようだ。

秋の、こっくりと濃い色合いが好きだ。その色合いは木々を染め、ショーウィンドウに並ぶ洋服を染め、みんなの心も染めていく。これから寒くなり、冷え込みが始まるまでのほんの一瞬の、いわば紅茶のゴールデンドロップの最後の一滴みたいな、恵まれて祝福されたこんな秋の日。私は、昼休みがこのまま続けばいいのに、とやくたいのないことを思う。このまま、このまま、日が落ちるまでここでぼうっとしていたい。

サンドイッチは、照り焼きチキンに玉ネギと、トマトにレタスが挟まれていて、口いっぱいに頬張ると、とても幸せな気分になった。コーヒーの紙カップをにぎる指先から暖を取りつつ、サンドイッチと交互にコーヒーを口に流し込む。後に残る、すこし温かな苦さが好きだ。癖になってしまう。

あとちょっとで、今年も終わってしまうなんて信じられない！　そう思いながら手帳を取り出して午後からの予定をチェックする。そうだ、もうすぐ娘の誕生日が来る。今年は、何をプレゼントすればいいのだろう。娘が大きくなるごとに、楽しく迷うのが常となった。

休憩時間を終わりにして、駆け足で会社に戻った。午後じゅうパソコンで顧客データと向かい合い、終業時間には眉間をもみたくなるほどだった。同僚の川端さんが「川沿い、名残のコスモス見れますよ」と教えてくれる。回り道して別ルートで帰った。日暮れどき、車窓からピンクのコスモスが土手沿いに花をつけているのを、ちょっとだけ見ることができた。この花が終わるころ、娘がまた一つ歳を重ねる。

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みなさんこんばんは、上田です。 ちょっと家族のこと、自分のことでバタバタしていた日が続き、Medyをお待たせしてしまいました。こういう感じで、書くときは書く、書かないときは書かないのが私のペースなので、どうぞご容赦くださいませ。

掌編がね、ほんとうに好きなので、こうやって掌編だけピックアップしてみてもらえるページができたことは私にとって喜びでした。これからも、更新してまいりますのでよろしくお願いいたします。

昨日はしばらくぶりにお風呂の排水溝の掃除をして、換気扇をかけたら、さっぱりと気持ちよい空間になりました。大事なことですね。

そして、しばらくさぼっていたアプリ「ループ習慣トラッカー」をまたはじめました。自分で項目を決められて、できたら長押ししてチェックを入れていきます。自分の好きな項目名を決められるので、一日の決まってるToDoリスト管理にすごく便利です。そして、それ以外の予定はYahoo!カレンダーにぜんぶ突っ込んであります。

アプリで予定を管理するようになってから、見落としがめっちゃ減りました……！すごい！アプリ！（もっとはやくやればよかった）

というわけで、元気に過ごしています。もうすぐ、月のバイオリズムの悪い時期も抜けるので、またいろいろやっていきたいなあ。

では、また次の更新でお会いしましょう。